会長挨拶

【第27回デイケア静岡学会テーマ】
「人と地域を癒して育てる時代へ~デイケアこそ医療と地域のインターフェイス~」


 日本デイケア学会は、1996年(平成8年)9月に、日本デイケア研究会として東京医科大学にて第1回大会(大会長:加藤正明、東京医科大学)が開催され、この大会の総会において設立され、その後1997年9月に千葉・幕張メッセにて第2回大会(大会長:齋藤和子、千葉大学)、1998年9月に福岡・アクロス福岡にて第3回大会(大会長:佐々木勇之進、福岡・福間病院)が開催され、この第3回大会総会において、日本デイケア学会と名称変更を行い今日に至っている学会です。これらの歴史の上に、今回の第27回浜松大会を開きたいと思っております。
 少子化と高齢化が現実的な課題となる中、共生社会実現にとって、包括的地域ケアが大きな課題となっています。様々な課題を抱える人たちの地域ケアにとって、デイケアは治療とリハビリテーションの要素を持つ医療活動で欠かせないものとなっています。
 統合失調症中心の精神医療から、今やデイケアは、地域生活者のための多職種連携の精神保健福祉活動となっています。
 しかし、コロナの流行により、様々な活動は変革を余儀なくされ、特に人と人のつながり、人のぬくもりによる心の再生のための活動も困難な時代となりました。デイケアという、人と人がつながり小社会を作るという機能も縮小せざる得ない状況が続いてきました。
 
 今回、静岡大会では原点に戻りたいと思っております。先人たちが、精神科医療福祉の切り札としてデイケアに期待を抱いていた時代に戻りたいと企図しています。いろいろな人が集い、いろいろなドラマが生まれるハラハラ、わくわくした場所に。若いスタッフに希望とやりがいを持ってもらえるデイケアに発展していきたいと思っております。
 
 地域の中で起こっていることを、我々精神科医療に携わる者が肌で感じているでしょうか。病院と地域、診療所と地域を結ぶインターフェースとして機能するデイケアでありたいと思いませんか。デイケアのスタッフ自身がインターフェースの役割を果たせるかもしれません。
 利用者さんはデイケアを通過して就労、あるいは同時に地域の様々な福祉を利用するでしょう。もちろんデイケアが生活の中心の方も、地域生活とデイケアを両立する方もいるでしょう。そういう人たちに寄り添うことで、生活に深く関与できるデイケアであればと思います。
 静岡大会は、当事者の参加はもちろん、プレ企画として皆様の日々のデイケアのメニューに組み入れていただけるようなものを考えております。皆様のご協力のもと、デイケアが楽しく豊かなものになっていくよう静岡県の実行委員皆で協力して作っていきたいと思っております。

第27回デイケア学会年次大会
会長  大嶋 正浩

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